昼前に鴉の異常な鳴き声。斜め隣りのお宅の庭の枇杷の木を囲むようにして四方八方の家の屋根や電柱・電線に鴉、鴉。噂の枇杷狙い軍団だ! バッサバッサと翼の音たて目の高さで鴉が飛ぶ。家主が留守なのでとりたい放題。どういうタイミングで交互に木を攻めるのか、見るとだいぶ先の電信柱からも狙っている。あの警戒はヒトに対してか軍団の序列に対してか。まもなくうるさい鳴き声はやみ、トタン屋根や雨樋を歩く足音がうるさいながらみな一個ずつ枇杷をくわえ運んではオチツイテ食べている。皮をむき、種を残してきれいに食べる。ペアが多い。よくキスをしているように見える。つがいか親子か。ヒト集合住宅内から網戸を通してカラスの観察、楽しい。家主が戻ってきた。棒で枇杷を落とし始める。向かいのおばさんが出てきた。「すごいわねぇ〜鴉」「小さいですけど枇杷、どうぞ。ほんとはもう少し待ちたいんですけどねぇ」「あ〜ら、すみませ〜ん。こんなにたくさん」
枇杷と鴉ゴーヤーと蝶々梅雨曇