『彷書月刊編集長』田村治芳 晶文社 2002.11.30
p68)ページの間をフラフラブラブラ
『風景を撫でている男の後姿がみえる』船木仁 昭和五十年 高橋昭八郎・装幀
一句がそのまま題名になっていて、写真や文字のレイアウトにちょっとくせがあるなと思って、《あとがき》を読むと――ここに収めた俳句とも詩ともつかない六十八篇は、1967年から1973年までに、私の住んでいる田舎町の小さな句会で、地酒を酌み交わしながら発表した作品の中から選んだものである。/この句会は自由律俳句層雲の系統をひいているが、現在はやや違ったニュアンスの俳句を作っている。(中略)最後に詩集装幀から構成、出版まで、御多忙な時間を割いて下さったVOUの高橋昭八郎氏に厚く御礼申し上げますーーとある。『VOU』のくせだったんだなと納得する。……