能楽師 安田登さんと読む 平家物語@册塾
【死者の作らしめた物語(鎮魂を求める)】平家の中の死(二)
まず「保元物語」から直島に流された祟徳院が血で写経したのを信西に拒否されたところ。西行が白峯の祟徳院の墓に参って詠んだ和歌を安田さんが歌いわける。すごい。そのあと清経の死(巻八)、知盛るの死(巻十一)。聞いて一度声に出して読んだだけでナァヲォナァヲォナァヲォナァヲォの言葉が耳に聞こえてくるようになるんだな。物語や絵巻は鎮魂のため、歩くも鎮魂、しかして鎮魂とは、①ついでのふりをする ②自ら訪れる ③和歌を詠む(など)。
平治物語絵巻 信西巻より。