現代詩文庫221『國峰照子詩集』コトバの祭典
第1詩集『玉ねぎの Black Box』から『流れつきしものの』『開演前』『ドン・キホーテ異聞』ほか全6冊からエッセンスを凝縮。誰にも真似できない、実験精神と遊び心とペーソスと。(帯より)
もくじ
詩集〈玉ねぎの Black Box 〉から
ワイセツな一日
コインランドリー
日常の卵
石狩河口にて
安楽傘
もうひとつの靴
反住器
Black Box の教室(抄)
兎の病室
月合い
浮遊家族
詩集〈4×4=16 月の故買屋〉から
暗黒の舞踏師が行く
ゆうがとう氏の怪我と巧名
錬金術師の夜を尾行する
彫り師の末裔
ラビリンス氏の水槽
可不可のひびきに
マージナル氏の庭
詩集〈流れつきしものの〉から
笑いのsi論
九尾のガラス
Blue Noise (抄)
girigaricanarimanaricharbai (抄)
偽/書を閉じ
詩集〈開演前〉から
十二指のホロロンカ
四分三十三秒の欠滞
幽玄
旋法の庭 朝に
旋法の庭 夕べに
壱ノ舞
〈dent〉
〈dance〉
春の弟子たち
悲痛階音による下降線上のアリア
夜半楽
詩集〈CARDS〉から
ヒカゲトンボ
カメレオン
チンアナゴ
タツノオトシゴ
シロフクロウ
アイオイクラゲ
コウモリダコ
テテノポポロンチノ
スカンポ
クチナシ
クリオネ
ワカレネズミ
ミズトリ
ヒマワリ
オンドリ
クルミ
ガラガラヘビ
ヒロバカレハ
ナマケモノ
カニ
アメンボ
アリ
アマガエル
ホタルイカ
シマウマ
シミ
モモ
ヒトヨダケ
カマキリ
サボテン
ローバイ
オオサンショウ
ホッ、
ハマグリ
ジョーカー
詩集〈ドン・キホーテ異聞〉全篇
序詞 Don Quijote の i について
うなぎ
曲鼠
大曲
エコー
観光案内
葬列
パブリックな庭
ファンレター
ライティングデスク
夢魔
星座
門付け
焚火
春さめて
噂の腑分け
藤の木
帰去来
一筆啓上
御品書
歓迎会
ウオノメ
蛸系ウイルスのススメ
ろま
100台のメトロノーム
オペラ館
〈未刊詩篇〉から
記号節
山姥
春はゲタを履いて
映写機
透明な散歩
左の街
下の街
天使あるいはダークマターの教室
翅の遊弋
エッセイ・評論
スーザン・ソンタグのあとに
雲と数の私的雑感
『年を歴た鰐の話』にめぐりあって
吉原幸子の「うた」考
作品論・詩人論
國峰照子の贅沢な詩質=藤富保男
國峰照子論=奥成達
笑いの痛覚=新井豊美
ないものねだり=高橋睦郎
國峰照子異聞=中川千春
装幀・菊地信義