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2003年 09月 09日
芳賀章内さんがいう、モダニズム批判を逆立ちさせた奥成達
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「鮫」第95号 2003.9.10 編集発行人:芳賀章内 発行所:鮫の会 編集後記 このところ、モダニズムの読み替え論議が急である。 …… かつて仏文学者阿部良雄は、西洋諸国間においても、その実態が異なっていることを述べたことがある。このようにモダニズムは現代を支える様相を示すとあって、その関心の視覚によっては多様の面を見せる。とりあえずは、詩における日本モダニズムは、意味の欠落した詩、という敗戦直後の了解をそのままに延長すると、意味の欠落した詩が戦後半世紀も経て、いまだ消滅しないことは、市民権を得た証拠である。歴史上から消すことのできない100年という時間性をもってその存在が確認されたことになる。だから前出「詩と思想」特集座談会の奥成達の発言「全く無意味な分、一番これからさまざまに意味がでてくるのは北園(克衛)でしょ」と敗戦直後のモダニズムの批判を再び逆立ちさせたのだ。形式主義のむこうにもうひとつ奥深い世界がある。(芳賀)
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| 2003-09-09 17:17
| 奥成達資料室
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