青山霊園と表参道の間にあるほんの一区画がやや高台になっていて、いつか迷い込んだときにいったいここはなんだったのだろうと思った。今日たまたままたこの場所に行き、また思った。平らにすれば数段高いトチになっていただろうになぜ?
おでかけに必須のマピオンなどではこの道ゆき手描き風に階段印がつけられているが、実際を知らなければそれが階段であることは想像できない。地図に空撮、いっぱつ表示。便利になったが、そのまんなかの、細かい等高線で凹凸が示されたやつはないですか。
歩けば、「地面」の痕跡はまだどこだっていつだって感じられるのに、飛行機や自動車や戦闘機や電車といった目的のための移動に躍起になって、地図界も水平垂直なくまっつぐ表示に夢中であったが、われらよもうそっちは充分ではないか。
図版は
東大CSISより