ジャリというひとがいつどういうことで最初に目の前に現れたのだったか。その場所が古本屋であったことだけは憶えているが、フランス語もできないので脈絡も追えず、ただまず「ジャリ」や
「超男性」「ユビュ王」
「フォーストロール博士言行録」の音、そしてパタフィジックなるナンセンスな宣言にやられて超女性をめざし自転車を買った。マウンテンバイクでした。捜しかたもわかりませんから沿線で。紺のマングースを揃えて10万くらい。高いか安いかもわからず。レベル的にはママチャリで充分なのに。問題は初日から、というか買った店から自宅に帰るまでのわずかな凹凸を乗り切れず、物理的「超」難儀の洗礼を受けたということでした。ジャリの連鎖はその後、ボリス・ヴィアンにウリポに書肆風の薔薇→水声社(鈴木氏)に
全冷中×菊地成孔氏などなど。圧巻は近所の
テオブロマの「じゃり」チョコ。砂利、みたいなチョコです。初めて買った「じゃり」はいよいよ今月9日が賞味期限。時を惑わすのは簡単なのだ。発端の同期から収束の同期へ。その間の違和感を
テツキンコンクリとしたのでした。これ、好きなの。どんな恥をかいてでも誰かに読んでもらいたい。