笹の葉が育つ今時分、母が毎年送ってくれるのが、なたまきとささまきです。今年も届きました。半分はすぐ冷凍します。温めなおすと笹の香りも復活していいのです。子供のころからささまきのほうが好き。地方により笹の巻き方はいろいろあるが、うちの巻き方もかなり独特で、いつかきちんと教えてもらわねばと思いつつ今。食べ方はきなこと砂糖をあわせてつけるのが定番だが、温めて海苔や納豆で食べるのもいいと私は思う。なたまきは甘いのでそうそうたくさん食べられない。でもその年の出来不出来が派手で面白くもある。「なた」(音的に正確には「ナダ」)が何なのか、いまだわからないが、かの清川屋で
お取り寄せスイーツとして通販もはじまっているようです。甘みやくるみ、ごまの入れ具合、地の粘り、なにもかも家々の味。その由来をなにも知らず興味を持つこともなく過ぎているのに、そのくせ毎年待つって何なのか、あきれるばかりです。
それで今年のなたまきですが、年々色白に仕上げることと柔らかさの限界に挑戦しているみたいだけれど、今年はまたちょっと柔くなったわね。など話しながら、貴女のその延々続くうまいもの喰わしたい意欲に、うんざりしつつ焦がれている。