「セカンドライフ」ってこれだけ騒がれていても、ヘビーユーザーが周りにいません。ミリオンセラーといわれるどんな楽曲も身近なひとが誰一人聞いていないのと一緒ですか。世論調査もその感覚に等しく、どこにもカウントされない一種の「無」を体感する貴重な瞬間です。
さてその「セカンドライフ」。β版というか日本語でも話せるようになったというので試してみましたがやっぱりやっかい。さまざまログインしてやっとエノ氏のひとりがスルー。白ティーシャツにジーパンの野暮い男だが彼に託すしかありません。とにかく誰かに聞かないとわからないので、人ごみを探してやたら話かけてみます。みなさんかっこよいいでたちでかっこよく動いている。こちらはハーイとかノーとかのジェスチャーを選択できる「アメリカ人」でしかないので弱気、というか、可笑しい。言われているほどイッパンの人には会えない。つかのまのチャットを楽しむにはスピードに欠け、やたら声をかけても無視されるからパソ通に初めて触れたときの「感動」はない。初日はとにかくろくに飛べもしないとヒルマ氏に聞いていたそのとおりで疲れてやめた。
クッション一つを浮き輪にして地球儀を回る旅をしていたがそのクッションが足から離れて地上に激突……という夢で翌朝目覚める。ごちそうさま、セカンドライフ。一個でもとうにもてあましてんの。