水牛2005.9.1「製本、かい摘まみましては(11)」に、井之川巨の『詩があった!』(一葉社 2005)にあった1952年ころの図書印刷〜製本工場のことを書きました。当時のことを知る別会社のかたにちらと聞いたら、急ぎの場合は折りまで済ませて製本屋に納品すれば期日中になんとか間に合わせよう、というような状況はたしかにあった、そういうやりとりはもっとのちまであったように思う、とのこと。折り専門の町工場もまだあったようで、業界全体の傾向としてものがたるわけにはいかないことがわかりました。だからこそこうした個々の日々の記録が興味深い。