芍薬と聞いたらその絢爛たる花しか頭にないので、いまどき芍薬の「め」がほどけるようすのなんて明るくあたたかなこと!と言われてもけんとうもつかなくて失礼しました。その芽は赤く、春の日差しを浴びて光り輝くようで、そして勢い良く伸びるのだそうです。なんにも知らずに終わるのだな。
この春は青い花づくし、今度玄関に飾ったのはこれなんだったかな。近所の空き地にムラサキハナナがいっぱい。あそこんちでは
サクラソウ。花屋に青いバラ。これは白いバラに染料を吸わせたやつだ。吸わせるのに技ありらしいがやっぱりへん。「梅、ことに白梅には、夜の濃い青が、桜には、昼の水色の空が似合います」とは
遠藤瓔子さんの『京都の叔母様宅』、御意なり、別に青色が欲しいわけじゃない。