鬼海弘雄写真展「東京ポートレイト」を
東京都写真美術館に。『PERSONA』『東京迷路』『東京夢譚』のシリーズから。
あいかわらずみなかっこいい。かっこよく撮られすぎ、、、でもポーズだとか演出ではないんだな、そのひとがずっーと抱えてきたものが鬼海さんのファインダーに吸い込まれ、結果、誰にも見えないそのひとの凝縮された姿が写るのだ。生きた年月のあいだに執着してきたものの気配をみなぎらせて、気取っていていきがっていて晴れやかで堂々としていて粋。
そしてやっぱり鬼海さんの写真はタイトルと合わせ見るのがいい。「昨夜、つい酔っ払って喧嘩をしてしまったという男」とか「目が乾くという婦人」だとかだいたいはなんてことない説明なのだが、笑ってしまう。あー生きながらえるのもいいかもしれないと鬼海さんのポートレイトを見るといつも思う。こんな滋味は出ないだろうけど、、、でもうれしくなるんだ。
鬼海さんのいい写真みつけた。webちくま
「東京右半分」都筑響一さんの08.12より。撮影は都筑さん。