水牛/製本、かい摘まみましては(12)で書いた『美術史を読む 6人の美術史家による6つの方法』がこれ。表紙の紙は「ミニッツGA 」と「クロコGA 」で、これは竹尾の、多品種低ロット短納期のためのT-EOSシリーズのファインペーパー*。T-EOSとは、80、100、130、170、210キロの原紙を製紙会社で在庫しておいて、エンボス柄の注文を受けてからそれぞれ少量生産するもので、さらにより少量利用するわたしたちにとっては、青山見本帖で即購入できるのがたいへんありがたいです。
* 装丁等に使われるような紙のことをファンシーペーパーと呼ぶことが多いが、最初にそう言い出したのは特種製紙さんで、「ファンがいっぱいほシい」が起源だと伺ったことがあります。ファンシーグッズの紙製品にもよく使われているようだし、なにかそんな流れで呼び名がついたのかと思っていました。竹尾さんではこれを、ファインペーパーと呼んでいる。