『フライの雑誌』103
特集:すぐそこの島へ。
釣りはしないが
本屋でみつけて以来ファンのこの雑誌に「川向こう」という釣りには関係のない短いエッセイを書かせてもらってうれしい。隅田川と寒河江川それぞれの川向こうのことなど。川はあるよね誰の頭にも。地球儀ってやつ。専門雑誌というのは好きなひとが好きなひとに向けて作る独特のにおいがときに臭いものですが、興味は続きますからむしろ対象を窓口として”世間”は広がり、結果、第三者にも理屈が示され身近に寄せるきっかけを与えてくれる。『フライの雑誌』を読んでいると川がヒトに強烈親戚を派遣したみたいと感じることがある。うらやましいというかむしろねたましい。でも川がある限り川向こうもあるでしょう、そういう風に
ひろげてくれるひとがいる。