寒河江駅から車で少々、最上川ふるさと総合公園。近くにあった高瀬山古墳が敷地内に復元されているようだ。子どものころひとりで高瀬山古墳に行き(ただ話を聞きに行っただけだったろうか。わたしの中では発掘に参加したということになっている)、迎えにきてくれた母の車と行き違いになってひとり歩いて帰った夕暮れのほこりっぽい道もこの公園のどこかに埋もれているのだろうか。公園を背に最上川。平らに光る。美しい。奥に黄金の稲穂。朝日連峰から雲。
「最上川岩鼻(いわんばな)水練源」の碑。「……当地区で伝承している水府流太田派は、水戸藩水術に端を発し、幕末に太田捨蔵氏により確立された流派で、大正十二年に鶴岡の地から寒中水泳部に伝えられました。そして、この岩鼻で脈々と受け継がれ、昭和二十一年には水府流太田派第四代師範の本田存氏を招聘、この場所で指導を仰ぐことが出来ました。その後、水交会(寒河江高校水泳部OB会)及び寒河江西村山地区水泳連盟で伝承、平成十五年には、第八代師範山口和夫氏の指導を仰いでおります。……平成二十一年三月吉日 寒河江水交会」
昭和の始めは水深4メートルもあったという。へぇ〜。
この公園は寒河江SAにくっついていて2000年に完成、2002年に花咲かフェアの会場になったそうだ。ものすごく広い。さまざまな施設がある。1989年、山形自動車道の山形北〜寒河江開通、1992年、べにばな国体開催、同年山形新幹線開業。