「フライの雑誌」111号の特集は「よく釣れる 隣人のシマザキフライズ」。
あいかわらず釣りをしない私にはほんらいの楽しみ方はわからない、それでも見て読んでおもしろいのだから仕方がない。前号から、そして次号につながる中村善一さんと島崎憲司郎さんの”異分野対談”の中にその理由のひとつをみつけ(そうそう♡)とおおいにうなづく。
〈実にていねいな雑誌ですよ。執筆者も身近な状態で書いている。だから文章がとてもきれいな、野生の魚のようにキラキラしてますね。文章そのものが全然気取ってないんだね(中村)〉。
「川向こう(八)」を書かせてもらった。場違いだし緊張するしなのだけれどもいつも楽しくなってしまって、堀内さんにダメ出しされたらしかたのないこととして「フライの雑誌」に私は地表にもやってもらっている。当号では肘折温泉に流れる銅山川、筋子、太宰治、幸生、永山鉱山、鬼海新作、そして鬼海弘雄さんのことなど。おりしも鬼海弘雄さんの『India 1979-2016』(クレヴィス) 刊行記念の田口ランディさんとのトークショーが5月14日青山ブックセンターで。