宮内庁式部職楽部 秋季雅楽演奏会
管弦
「平調音取(ひょうじょうのねとり)」
「催馬楽 更衣(さいばら ころもがえ)」
「林歌(りんか)」
「雞徳(けいとく)」
休憩
舞楽
「春鶯囀(しゅんのうでん) 颯踏(さっとう)・入破(じゅは)」
「地久(ちきゅう)」
大手門から入り三の丸尚蔵館、同心番所を右に下乗門、百人番所を左に中之門跡からのぼって中雀門跡、途中、クルイ咲きのサクラやアジサイ。本丸跡、本丸御殿跡を左、正面奥に天守台、桃華楽堂(↓)の手前右折で楽部庁舎へ。
何人くらい入るのだろう。入場誘導役の声の大きいDJ皇居ポリス氏。入るといきなり舞台、といっても普段の練習場なわけでなかなか簡素。それでも舞台の周りは白砂利でその上に簡易椅子を並べての鑑賞。
管楽。催馬楽のこの曲はけっこう朗々と声を出すんだな。琵琶の糸が切れて曲の合間に張り替えていたがやがて代わりの琵琶が運ばれてきた。しかしすぐ交換しないでひととおり張り替えていたのはいい眺め。そういうものなのか。
舞楽。春鶯囀は左方舞で赤、地久は右方舞で緑。衣装や面がひじょうに美しく興味深い。地久の面の鼻はことに細く、面長である。鳳凰の甲は顔から首にかけて柄が薄くてツチノコのよう!こうした衣装や面を作るのも楽師なのだろうか? 出ると雨。傘の用意がなかったので売店でビニール傘を500円で買う。中雀門跡すぎて角を曲がると石垣の奥に高層ビル群。一瞬ぎょっとしたが手前の石垣とのコントラストがおもしろくもある。
帰ってネットで雅楽さまざま聞いてみる。イベントでの収録動画や学生さんたちの溌剌とした演奏の動画が多く、ずっとみているとなんだか気恥ずかしい。生の演奏は単調に思え途中眠かったかれども、演奏だけ切り離して楽しむものではないことがつくづく思われる。しかし雅楽ってなんだろう。寒河江の慈恩寺や谷地の八幡さまでも毎年林家舞楽が見られたのに一度も行ったことがない。明治神宮やどこかの神社でたまたま見た舞楽の印象は強い。
・文化デジタルライブラリー/
雅楽 ・
慈恩寺 ・文化遺産オンライン/
林家舞楽 山形県西村山郡河北町谷地八幡宮