bookbar4日録
by bookbar5
カテゴリ
画像一覧
記事ランキング
以前の記事
検索
|
|
2018年 12月 05日
「阿字」に、「飛行船」「バナナフィッシュ」の奥成達のこと
|
|
「阿字」143 2018.12.5 発行 アジ・プロダクション 印刷 福澤印刷 代表 佐藤光夫 処女詩集についての続き+33 泉谷栄
…… 「飛行船」3号の〈編集後記〉で、本誌の編集人の中上哲夫は次のように発言している。「本誌をさして『路上派雑誌』と悪口(?)をいう人もいるが、今号はいかが? 一応、これで雑誌の性格はつくりえたと思うので、今後は執筆者の枠を少しずつ広げていくつもりである。乞うご期待。」と。 これをふまえて、詩・エッセイ・書評・目録の書き手を見てみると次のようになっている。無作為に取り出してみると、白石かずこ、佐藤文夫、原田勇男、清水節郎、仲野享子、経田佑介、天野茂典、泉谷栄、中上哲夫、木澤豊、八木忠栄、藤富保男、清水哲男、仲山清、直井和夫、泉谷明、諏訪優、奥成達、渕上熊太郎らとなっている。これを見て、さて、どう判断するか、読者の皆様にゆだねるしかない。果たして〈路上派雑誌〉であるか。 …… 「飛行船」と同じころ、相場きぬ子は既に個人詩誌「バナナフィッシュ」を発行していた。編集人は諏訪優である。1979年に発行された、その「特別号」がここにある。書き手は世に知れた商業詩誌、あるいはそれ以上の顔ぶれだ。吉原幸子、仲野享子、相場きぬ子、白石かずこ、阿部岩夫、印堂哲郎、奥成達、鍵谷幸信、小長谷清実、郷原宏、佐藤文夫、ジョン・ソルト、辻征夫、中上哲夫、長谷川龍生、萩原朔美、原田勇男、ベリー・ギフォード、藤富保男、三上寛、宮園真木、八木忠栄、吉増剛造、諏訪優他だ。そうそうたるメンバーだ。このことについて、相場きぬ子は〈編集後記〉で、次のように発言している。
「何や諏訪優がひとり目立ってるやないか、バナナフィッシュの主宰はこっちやで、あかん、このまんまでは諏訪優に侵略されるがな、撃て撃て、早う撃て、こら次の号が出しにくでえ、ほんま」と言わしめるほど充実している誌であった。 ……
by bookbar5
| 2018-12-05 11:13
| 奥成達資料室
|
Comments(0)
|