市原湖畔美術館、台風15号による停電のため9月10日(火)〜13日(金)臨時休館とのこと。小湊鉄道の運休も続いている。うちの近所のコンビニも千葉県下の停電で棚が空いている。今夜も暑い。たいへんなことがおきている。(2019.9.11追記)■■■
市原湖畔美術館の
「夢みる力 未来への飛翔 ロシア現代アートの世界」展(ゲストキュレーター 鴻野わか菜)へ。
日曜美術館で見て、東京駅から高速バスもあると美術館のサイトで見つけ急遽出発。「東京駅八重洲口3番乗り場から12:15発」情報、地下鉄日本橋駅から東京駅八重洲口へ。3番乗り場を見るが市原方面行きがない。カウンターで聞くと「それは京成さんですね。通りを渡って向こう側になります」。JRバスではなかったのか。外堀通りを渡って京成バス案内所へ。3番乗り場かと思いきや「その時間は勝浦行きになりますのでちょっと離れた2番乗り場へ」。やれやれ。美術館でもなんでも人が集まる場所の公式サイトにアクセスして地図サイトにわざわざ誘導してもらわなくてもいいんです。気取った地図じゃなくってさ、すっとばしっと「どう? 世界一、うちへのアクセスがわかりやすいでしょう」というのをどちらも作ったらどうかしら。
高速バスなので乗れば快適、1時間ちょっとで首都圏中央連絡自動車道の市原鶴舞IC、降りてまもなく市原鶴舞バスターミナル着、1550円。周囲はすでに稲刈り済み。「市原ぞうの国」なる看板あり。以前はここから美術館への送迎バスがあったようだが今はない。タクシーを呼ぶと「15分くらいでまいります~」。待っていたら近くで女性が「市原湖畔美術館まで……」とタクシー会社に電話しているのが聞こえたのでとっさに遠巻きに「相乗りしません?」と声かけたら分かったようで、おしゃべりしながら車を待ちいっしょに向かう。美術館まで1800円くらい。この日差しがなければ歩ける距離だがまるっきりの車道。意外と新しい町なのか。
到着。ウラジミール・ナセトキン、ターニャ・バダニナの作品、それとなぜか「南極ビエンナーレ」の記録映画。2017年に行われた
「南極ビエンナーレ」をアリョーナ・イワノワ=ヨハンソンが撮った『古典元素の探究者たち』(2019)で、これがまた面白かった。
左 ニキータ・アレクセーエフ《ロシア詩の冬の菌学 ポリス・パステルナーク》 右 ウラジーミル•ナセトキン《星と惑星のパレード》
・美術手帖/
人類にとって宇宙とは何か。ロシアのアーティスト6名による「夢みる力――未来への飛翔」展が市原湖畔美術館で開催・美術手帖/
舞台は南極。「第一回南極ビエンナーレ」で問い直す人類と芸術の関わり 鴻野わか菜・美術手帖/
なぜいま「ロシア宇宙主義」か? 「e-flux」創始者アントン・ヴィドクルに聞く建物もいい。
目の前に高滝湖。バス釣りのメッカか。湖畔におりて休みながら、ふと、数年前に偶然訪ねた
as it is が近いことに気づく。高速がもうそろそろ通ると聞いたのではなかったか。「高滝ダムのおいたち」なる看板によると、ここは養老川をせき止めたもので、《平成2年4月、21年、373億の巨費を投じて180haの用地買収と110戸におよぶ家屋移転という多大な地元協力を得て完成》とのこと。湖畔西向きに鳥居が。地図を見ると橋の向こうに神社がある。もしかして、、、。
日が傾くのを待ち橋を渡るとすぐ高瀧神社。階段をのぼりふりかえると真正面の奥に見えました、その鳥居が。
湖と反対側に歩くとまもなく小湊鉄道の高滝駅。大正14年頃の標準的な駅舎のひとつで、改築はしているが外観は開業当初のたたずまいをよく伝えている、そうだ。昭和53年とダム完成後に撮った地域の写真が並べてかけてある。地域の分断がよく分かる。
五井駅まで900円、JR内房線に乗り換え、東京へ。