ながたはるみ展 白石かずこ初期詩集「卵のふる街」を描く
2001.2.5-17
ガレリアグラフィカ(東京・銀座)

「卵のふる街」より 2000年 ペン画 270×185mm
……
こっけいなシルクハットが
高層建築の頭を劇的にした
植物の冷い血管に卵はふってくる
何のために?
(わたしは知らない 知らない 知らない)
これはこの街の新聞の社説です
……
白石かずこ「卵のふる街」(1951年出版)より

10代の頃、ダリやミロやキリコらのシュルレアリズムの世界が大好きで、あッ、この画の世界を詩でかきたいと思ってかいたのが詩集「卵のふる街」だった。(それから50年たった日)ながたはるみさんは、詩のイメージを画の世界に連れていき、不思議な美しい幻想宇宙をみせてくれた。わたしには、なつかしくも嬉しい新しいポエジー絵画に接して、ドキドキする感動をおぼえている。
2000年12月
白石かずこ
・bookbar5/
『ながたはるみ画集』(異魔人 昭和48) ーーーーーーーー
明治学院大学言語文化研究所/
「言語文化 33」2016.3.31/日本映画オーラル・ヒストリー 第二回「篠田正浩」
聞き手
ローランド・ドメーニグ、門間貴志、斉藤綾子
2015.11.29,12.12 表現社にて
ドメーニグ
『私たちの結婚』というタイトルから、篠田監督の結婚についても伺いたいんですが、割と早い時に結婚なさっていますが。
篠田
二十三歳の時に結婚していましたね、白石かずこと。
(中略)
ドメーニグ
白石さんは同じ早稲田の同級生だったんですね?
篠田
ええ、同じ演劇科にいまして、彼女が二年の時でしたか、僕の横に座って、「私、今度詩集を出したいと思うけれど」と詩集の原稿を見せて。「題名をあなたに決めてほしい」と。あれはプロポーズだったのか(笑)。
ドメーニグ
決めたんですね。
篠田
その中に「卵のふる街」という詩があって、その街は卵がふってきますと。それがその街の社説ですと。卵がふるという現象を社説という言葉に置きかえて……。何て言いますかね、ルーティンの世界と卵がふる……。彼女はカナダ育ちですからね、彼女にとってブレックファーストはフライドエッグか何かだったろうと思うんですね。
ドメーニグ
ええ、洋食ですね。
篠田
ボイルドエッグか、さまざまないろいろな卵が朝飯に現れてくる。その横に新聞があって、それで社説を読むと。その社説を読むということとブレックファーストを摂るという感覚の中で、自分の詩の言語のモダニティを見つけているわけです。
僕はそのモダニズムは分かっていたんですが、先の戦争は日本の伝統文化の敗北だったと思うんですね、それは日本の歴史の敗北であると。
(中略)
すると、僕の隣にいる白石かずこは、そんなことは一切無関心で新しい時代に対する新しい言語を見つけている、その新鮮さに驚きましたね。ところが、僕の中にある天皇が神であったという文化と、近松門左衛門で男女がエロスのために心中する。同じ元禄時代でも江戸では忠臣蔵が君主のために命を投げ出すという四十七士はあるけど、大阪では男女が町人や女郎はエロスのためにお金がないとこの世では結ばれないとなると、あの世に行くしかないと言って命を投げ出す。アッツ島で玉砕するのは天皇が神様だったから玉砕できた。天皇が人間だったら日本人は玉砕なんかするわけないだろうと、僕はそういうジレンマの中にいましたからね。
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