『カレンダー』(監督:アトム・エゴヤン/1993)を
アルメニア・フィルム・セレクションで。
カレンダーの対象物として与えられたアルメニアの教会を訪ねるカメラマンと通訳として同行した妻、ガイドとして雇われた男。暮す場所、話す言語、○○人とはなにをしてそう呼ぶのかとエゴヤン、毎月自宅に迎える様々な国の女性が、赤ワインがあくと冷水器のうえの電話を借りて自国の彼と話し始める、それを聞きながらエゴヤン、離れ行った妻の言動を振り返り手紙したためる……。変態行為ですな。だがこのひとりずつの人をひとつずつの国と考えますと頭のいいひとが変態行為に正当あるいはやんごとなき理由を与えますから、とにかくカレンダーをめくりながら記憶をつないでゆくしかありません。
このたびは『リターン・トゥ・ザ・プロミスト・ランド』が一番観たかったのだけれど。
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アトム・エゴヤン映画祭2004
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HUIT MOVIE/『秘密のかけら』