世田谷文化生活情報センター、生活工房の
「活版再生展」へ。区内にあった活版印刷所から機材一式を譲り受けた
有志が新たな工房を立ち上げる過渡期にあって、活版のなんたるかをそれを知らない若い人たちにアピールする場という感じでしょうか。学生さんたちがへぇ〜とか言いながら観ているのがうれしい。B5判くらいを刷れる活版印刷機のところにエプロン姿のスタッフの方がいらしたので話しかけたりデモは見せていただけるのですかなど聞いていたら、隣にいたたぶんスタッフのひとが「かわいそう……忙しいのに」と言うのでとたんに興が醒めて残念でした。なにかが、曖昧な展。
活版を使った作品のなかでは、西尾彩さん菊地敦己さん、それと田中義久さんの「名字シリーズ」は伸びやかで可笑しくていい。
朗文堂のアダナ・プレス倶楽部発「Adana-21J」も展示してあります。20日まで。チラシは表面だけ活版。紙がぐんと圧を受けて、うれしそうだ。