梅雨入りのはずがあっつい週末です。いよいよ髪を切りたい切りたいときに、今村昌平の『「エロ事師たち」より 人類学入門』1966。最後はおかあさんを継いだけいこちゃんの店「モリタビューティサロン」のたもとで、かつて三角関係にもあった義父”スブやん”こと小沢昭一が鋭意製作中のダッチワイフを、「南極行きにぜひ」と人がきている。おかあさん役、坂本スミ子が遺したのは、義理の娘や息子にしたらとんでもない”スブやん”だけど、きちんと名前を示してこのひとをないがしろにしたらバチがあたるわよと。どれほど身近でも、交わらない物語をしゃべり合うしかない。
性のこと、情のこと。それにかぎらず日々陰をなくしたいと親は子に望むからそうなって、そうなってそうなって、おいしい天ぷらを揚げようとして忘れて燃える家もなくなる。東京ガスさんがそうCFで、自慢げである。
写真は
チャンネルNECOウェブサイトより。