青森発信「Ahaus」no.6、出ました。今和次郎と吉阪隆正の特集です。今さんは弘前生まれですがあまり故郷を語ることはなかったのだそうです。でも農村調査ではたびたび青森に通っていて、そのときの記録も丹念に追っています。そして吉阪さんは、1971年の新都市計画法の施行直前に弘前市の都市計画に関わったというご縁らしい。当号なかほどには「1954年8月、今和次郎、W.グロピウスと農村を行く。撮影・吉阪隆正」なる一枚も。ことごとく「Ahaus」ならではの。今さん関係の手描きの図版が多いせいもあるのかな、これまでよりぐっと「雑」で私は好き。アオモリのフォルムの今回は「バナナ最中」、森内忠大さんが今回訪ねるのはインドにコルビュジエ、ははなるほど、いーねー。「Ahaus」は建築雑誌ですね。ですがいつも手にして一番に思うのは、自分が生まれ育った場所でも今暮らす場所でも、それぞれの土地に知らん顔して過ごすことはなんて馬鹿で惜しいことだなあということです。