石見銀山へ。出雲空港から出雲市駅までの道すがら、家を取り囲む垣根が角丸に仕立てられ、また敷地内にお墓がある家が目につく。まれにブロック塀も角丸仕立てに。また垣根そばに植えた樹木も垣根の延長でカットされているのがすごい。松でさえも。どう言えばいいか。「敷地」という透明ボックスにおさまるように、垣根や樹木がきっちりカットされている、という感じ。このあと出雲市界隈の随所で見られたことです。
電車待ちの間に駅で出雲そば。このそばの定義は知らないが、三段重ねの丸い器入りの割子を注文、別に用意されたたれをかけて食べる。そば自体に格別の特徴はないが、たれをかけること、またこのたれの甘味が独特なのかな。そば湯が呑めぬことが残念、頼めば出るの?
駅前を急ぎ散策。このたびは一畑電鉄を諦めたので駅だけ訪問。そして反対側に大きな施設、ビッグハートとある。1999年竣工の絵に書いたようなハコモノ、今となっては展示も利用者もない空間に管理団体の職員の声が響いている。もちろんそんなつもりはなかったはずだがそんなことになっている。きっとトイレも広くてきれいよ。そのとおり。さてまた急ぎホームに出ます。風が強いので待合室に入ってしゃべっていましたが、時間になっても列車は来ない。だがふとみた掲示板はすでにその列車が行き過ぎたことになっていて、あたふた騒ぎ飛び出すが周囲はごく落ち着いている。間もなく、遅れてご迷惑をおかけしておりますとアナウンス、そうなのだ、ただ、強風で遅れているだけなのだ。遅れもするわ。あたりまえだわ。時間通りにくる電車を待つことがいかにシンプル(無為)なことだろか。かつて考えることもなかったことを、まことしかやに言ってみたりして、それで勝手に焦ってごくろうさんです。
さて大田まで、山陰本線。座高の高い椅子席だ。乗ってみれば楽なのだけれど、景色眺めたい観光客にはちょっと邪魔。日本海を眺むるよい路線。たいてい2両編成か、その間にある喫煙室が、居心地も眺めもそして空気も、実は一番いいみたい。
大田の駅に着きました。ここから石見銀山行きの路線バスに乗るために、少し時間を過ごします。