初めて会うひととハチ公前で待ち合わせる。向きが変わってから初めてみたハチ公。視線の先に東急の車両がひとつ。冬はこの中で待ち合わせするといいよ。居座って読書にふけっているひともいるけど。さてハチ公前に戻りますが、10分待っても来ませんよ。携帯番号を登録し忘れて連絡できない。でもなにかあればかかってくるだろうから30分待つことに決めて腰掛けて眺める。学生や旅行客の集団がハチ公と記念写真を撮っているところを白人さんが撮っている。単身赴任なのかおっさんが携帯でハチ公をかぶりつきで撮っている。みんな片手に携帯ですが身体の延長なのはなりゆきのムリヤリのいたしかたなく気づかないふり。ハチ公前であてなく待つひとはいないだろうが、ここを待ち合わせにする状況はいくらかの緊張を要するからだろう。にしても、待つひとと会えたときのひとの表情やしぐさはまぶしく、そうかハチ公、君は望まずしていく年月毎日たくさんの弾ける気を浴びてきたのだな。
さて30分、待つ人は来ない。もしかして来週? はいその通り。こらハチ公!私一週間間違ったじゃないかと、誰かにあてて笑ったことです。写真は
忠犬ハチ公のおはなしより。