『刺繍の呼吸』というタイトルは、版元である深夜叢書の齋藤愼爾さんがつけてくださったのだそうです。「刺繍の呼吸」とタイトルされた詩が収録されていますが、詩集『刺繍の呼吸』の「刺繍」と「呼吸」は、小野原さんのたくさんのミニ小野原のなかで私もよく話しかける二つのミニが舞台に立ったような、そんな印象でうれしい。「新作」「フリカティヴ」「カーブになるとき」「変なダンス」「緑の洗面器」、大好き。
色は四種類以上あるといいでしょう
ガラスの破片を探してきて
その穴に蓋をします
それから土をかぶせます
(「新作」より)
小野原さんによる
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