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2006年 07月 31日
今暮すマンションの周りに百日紅がないのは、梅雨もあけたのに残念なことである。改めて思うと、以前暮した高津は周囲の家々が実に多様な季節ごとの庭木を育てていた。
職業の分からぬ家や枇杷の花 正岡子規 職業も名前もなにも分からないが毎年きちんと咲く梅の家、紫陽花の家、百日紅の家、木蓮の家、なんでもない住宅街のその道筋が懐かしい。 ■
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| 2006-07-31 21:05
| 代々木上原
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2006年 07月 30日
これできっと整理がゆきとどくと思って買ったどんな文房具も、それほどやくにたちません。幾重重ねも自由で木製の既決未決棚をはりきって買ったのに、こういうのは咄嗟に既か未か決断でき、さくさく処理してくれる人がいなければ使いようがないし、ひとさまの手をわずらわせるまでもなく、幾重にもわけるには幾重にも整理された思考を持たねば使いようがありません。便利そうでも、使えない道具は煩わしい。万人に与えられたものじゃないから「道具」なのだし。
でも使いますよ。じゃぁどういうのがいいのかを考えるきっかけとしましょう。一件あたりひとつずつ、ただの箱があるといい。ざばっと入れる、ざばっと探す。いーね。そしてざばっと広げるための広いテーブルが必要だ。ここで、ひく。それは無理無理。ないでしょう、など思ったところで、自分のあたまの容量や輪郭がみえてきます。 ![]() ■
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| 2006-07-30 21:29
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2006年 07月 29日
昨晩は神楽坂祭りのクライマックス、阿波踊りに遭遇して道行きたいへん。祭りは楽しいが阿波踊りってなんだったかな。
夏休みといえば盆踊り、その曲のタイトルも歌詞もいま思い出せないけれど、躍りしぐさはありありと甦ります。ゆっくりとしたものでした。夕方お風呂浴びて着た浴衣のさらりとした感触。キリリとした気分になってね。はりきる母をよこめにまんざらでもないこどもらの集合写真。じじばばとともに櫓を囲って二重三重。延々と、延々と。なかぬけしつつ最後のわずかな菓子やジュースが楽しみだったし、学校の反対側からくる友達と長く一緒に居られることに興奮していた。広場の明り落ちるまで見届けた夏の夜。なんてことない、小学校の校庭で開かれていたただの、ただの盆踊り。 ■
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| 2006-07-29 21:53
| ぶらり
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2006年 07月 28日
「大熊喜英の建築——和のまなざし」展をギャラリータイセイで。父上や今和次郎についてずいぶん歩いたのだそうです。カラーのパース画は当時おおくの建築雑誌のグラビアを飾ったようだ。線画で各地の住まいをスケッチしたものが二つ葉書になっていましたが、そっちよりこっちだな。
![]() さらに驚きは晩年書斎で撮られたらしい一枚の写真。会場に用意された展示品リストも小冊子もこの写真について触れていませんから、撮影者がわからないとかなんとかあるにもかかわらず掲げざるを得なかったのかしらと思うほどいい写真で忘れられません。山積みの本、そのあいだに覗きみられるオブジェの数々、あまりに柔らかな微笑みの老齢の顎髭男。 大熊喜英。どんなひとでしたか。展示室の最初に日記があります。何年のものか明らかでありませんが、大きな万年筆文字でほぼ毎日つけていたようです。天気のこと、草花のこと。一日一頁と決めていたのか。会場では毎日同じ日付けのページをひらくことにしているみたい。篆刻をやったり絵をかいたり作曲したり戦後いっとき一般公募に応じて50円玉のデザインが採用されたり。この本の装幀者の大熊さんは、大熊さんですか? あとの世代が、専門を超えてとか多才なとか言ってただ憧れるか時代を言い訳にして無条件に絶賛して見過ごす事物の多さ、その痕跡をかいまみます。 ■
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| 2006-07-28 22:38
| 舞台ギャラリー
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2006年 07月 27日
先週末、茂原から笠森観音に行くのに乗ったバスは、やっぱりそうとう揺れていたらしい。月曜日まで気づかなかったが、バスの中に携帯を落としてしまった。携帯を鳴らしたら出てくれたのがこのバス会社(小湊鉄道)のかたで、着払いで送っていただきました。開けてみるとまずタオルです。輪ゴムがかけてあります。開くと、新聞です。さらに開くと、なにかの緩衝材、そしてやっとそのなかに、ものすごくだいじに携帯電話がくるまれています。ちょっとうれしくて写真に撮りました。
携帯電話や財布や、なくしたことに気づいてパニくるまえに、いつもこうして見ず知らずの誰かの親切をいただいて驚きます。ありがとうありがとう。なんとかそっちのほうに手を合わせ頭たれますが、せんべい贈ったところで等しく御礼をかえせるわけなく。 そのストレスを解消するのは時空でありましょう。いただいた優しさをそのひとに等しく返せないのなら、私がわずか生きる数年で鎖編みのように他の誰かに。 ![]() ■
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| 2006-07-27 23:16
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2006年 07月 26日
それぞれの駅にはそれぞれの匂いがあるもので、いまうちの最寄り駅は鰻です。鰻はちょっとだけうまいのを食べたい群の大関格で、食べているうちに生身の姿が甦ってくしまうほど時間がかかってはいけない。こういうのはそれなりに深刻です。隣の駅前の「鮒与」は身が小ぶりご飯の盛りもあっさり、店構えも淡白でいい。赤坂の重箱でしたっけ、鰻づくしはつらかった。名古屋でうなぎひつまぶしをはじめて食べたときはうまかった。以来、自宅鰻はその亜流で。
店でたれと粉さんしょつきのお手軽鰻、鹿児島の霧島の水で育ったという大振りのやつを買い、網で焼くあいだに輪切りのきゅうりを塩揉みしてみょうがと大葉を細かく切って用意します。炊きたてご飯にのせて蒸します。残り飯は翌朝おにぎりに。 鰻にあわあせるきゅうりはなぜ輪切りにしたくなるのだろう。昔家庭科実習のときに一定時間内に切った輪切りきゅうりを紙に並べさせ、数と厚さで点数をつける先生がいたな。 ![]() ■
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| 2006-07-26 23:57
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2006年 07月 25日
立花文穂「水のなかに森がみえる」展、東青山にて。A全片面のDMには、「J」とか「1」とか「,」とか「ー」とかで「水」とか「木」とかが描かれています。水と木、木と森、すなわち水と森、その近しさ。
![]() 同書解説は生態心理学の上村晴彦さん。よくわからないがママ生態心理学者然とした物言いが読みたかった。「……かもしれない」と稿をくくられても困る。同様のことは、渡辺剛さんの『TRANSPLANT』によせた福岡伸一さんのコメントにも感じた。学者さんたちは応えねばと、つい頭が回りすぎるのですか。 全体に、なにかサクサク的印象が残る。「東青山」は日月堂さんの下、29日まで。田園調布の東屋さんの店なのですね。 ■
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| 2006-07-25 21:12
| 舞台ギャラリー
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2006年 07月 23日
やっと山をおりました。青の紫陽花が満開。子どもたちの声がしてきます。「野営場開放中」の看板。野営? お兄さんの大きい声。「お風呂に行くぞ〜」。これはまずい。この先にあるはずの「ゆうとぴあ笠森」でわたしたちも立ち寄り湯したいのにこの子たちと一緒ではゆっくりできません。なんとか先に辿り着かねば。500円払って子どもたちより一歩先にお風呂です。実は恐れていたようなことはなにもおこりませんでした。シャワーのかけっこも湯舟で水泳大会も。きちんとしたものです。
![]() 9月末頃から山口信博さんの展示がはじまるそうです。思いがけない「とき」のためのぶらりだ。 ここは週末バスが通らないのだそうです。ゆうとぴあに戻ってタクシーを呼んでもらいます。花ハス栽培所に立ち寄り、駅に向かいます。この一帯は明治時代より天然ガスが採取され、その恵みが日立関連など複数の大手企業にも利用されていること、それを機縁とした七夕祭りのこと、数年後の高速道路開通予定など聞いて、おすすめの料理屋で下ろしてもらいます。まだ時間が早いので街をもうひとまわり。七夕祭りはたくさんの「茂原踊り」衆でさらに賑わっています。露店がきれるところまで歩こうとしたらまぁ延々続くこと。途中うまそうなトマトの山にひきよせられて「トマトくださーい」と言うとおばちゃんが「具体的に言いなさい」。聞こえなかったかと思い「トマトください」と言ったら「具体的に言いなさい!」ときた。「お、厳しーねー。5個ください」「重さ計るからこのかごにいれて。ほら選んで!」。おばちゃん、そんなぱきぱき言ってたら客逃げてゆくでしょう? ぐずぐずしてるのはだめなの! など言いながら無駄話、電車で帰るならと新聞紙で2個ずつやわらかに包んでくれ、歯は大事という話にもなり、帰って見たら倍のトマトが入っていました。ありがとう。 お腹の減りも限界、タクシーの運転手さんに教えてもらった銚子港直送鮮魚のうまい店に戻ります。うかつ、満席。いまいちど街の中心部に戻るがますます人だかりで歩けません。駅の反対側もずっと人だかり。でかいわ、この祭り。運転手さんの話によると、仙台、平塚、茂原が日本三大七夕祭りとのこと。結局ごくふつうの創作料理系居酒屋にやっと席をみつけ、ビールとつまみを少々。実は今回のぶらりは最初から、おいしいご飯に縁が薄かった。前夜セットした炊飯器がうまく稼働せず、どうやら「保温」で炊きあがったお米を無駄にして出てきたのです。捨てた飯は拾えまい。失礼申した。ぶらり肴に改めてご飯いただきます。 ■
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by bookbar5
| 2006-07-23 17:21
| ぶらり
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2006年 07月 23日
四方「懸造り」によって大きな岩山に建てられたという笠森観音をめざし茂原へ。駅に降りてバス時間を待つあいだ街に出てみると、今日から三日間七夕祭りだという。まだ午前中なので露天は準備中だが、市内の各小学校の鼓笛隊がパレードをはじめあっという間にひとだかり。楽しいねぇ。わたしは小太鼓でした。混じって叩きたいです。沿道の店々も大きな飾り物を出して競っているようで、手作りで地味ながら盛大な祭りのようです。
人込みをかきわけてバスに乗り込みます。笠森まで。途中でこぼこ道を通過してバスがひっくり返るのではないかと思うくらい揺れます。おばちゃんたちもびっくりで大騒ぎ、運転手さんは「揺れますから止まるまで立たないでくださいねー」と暢気だ。立ったんじゃなくてすわってても投げ出されそうだったんだってば。 ![]() バスを降りてしばらくゆくと、階段が見えてきます。「五月雨やこの笠森をさしもぐさ」。芭蕉は五月雨時にここにも来ているようで句碑があります。「さしもぐさ」って何ですか。芭蕉が詠んだ五月雨といえばやっぱり「五月雨をあつめて早し最上川」だな。そう、雪解けの水がごうごう川をくだるのだ。 門をくぐると、笠森観音のパンフレットに二世安藤広重画『諸国名所百景』「上総笠盛る 岩作り観音」として載っていた図柄さながらの観音堂があらわれます。柱の足場となっている岩肌を見るとけっこう弱いように感じ、今ではコンクリートでだいぶ補強していますが、そもそもどうやって柱を固定させたのか見当がつきません。岩山の侵蝕を防ぐためにかけられた屋根、にも思えます。ほかにほとんど人もいないのでしばし休みます。お堂のなかはずいぶん朱が多かったようねと眺めていると、入口でこんにちわと声をかけてくれたおねえさんが、背筋を伸ばして席に腰をかけたまま、黒の漆塗りの楕円のお弁当を拡げているのが見えます。お昼なのです。 階段を降りて、山の中をしばらく歩きます。4.5キロ先に「ゆうとぴあ笠森」なるものがあるというので軽い気持ちで向かいますが、まるでノコギリの刃を歩くように、小さな起伏を上ってはおり上ってはおりです。笠森観音建造にあたっては柱とする大木はどこかから持ってきたらしく、市原までは水路、そのあとこの幾重の凹凸を越すのに難儀したという話がちらと看板に出ていますが吟味する余裕がありません。この道を「らくだの背」と称しているらしいがらくだはせいぜいふたこぶでしょう? ものすごく小さい頂上がたくさんある糸ノコ道だろ。ただ起伏のたびに周囲の木々の様子がきちんと変わり、ああそういう地形の上をただなぞっているのだなあという実感がわきます。 いととんぼ、ですか。黒いビロードのような羽の美しいとんぼが目の前の葉っぱにとまって、羽を動かします。みとれていると、ただ食事中だったようで口からみょ〜。そうね食事はせめてゆっくり優雅に。 ■
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by bookbar5
| 2006-07-23 16:59
| ぶらり
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2006年 07月 21日
夕方歩いた遊歩道で、何匹のうずくまる猫をみたことか。ニャン語の猫派ではないけれど、みかければとりあえず、振り向いて一声なくまで呼ぶ。あっちからこっちから、通りすがるひとたちがみな声かける。気まぐれに確保した場所にただうずくまっているだけなのに、大人気だな、猫。静かにうずくまりたいならそのビルのすきまの奥に行くはずなのだから、誘っておいてきどってニャーか。押してみたりひいてみたり。反応あってはじめて線がひけたり。実態のない居場所を探るに、そういう境界に佇むしかないものね。しっぽふりふりわくわくの犬と比べられて、互いにめいわくだろう犬猫。しかし居場所というおおきな課題についていえば、猫にすれちがうことがかてである。
![]() ■
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by bookbar5
| 2006-07-21 19:46
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