今朝の朝刊を体を揺らして読んだ人が結構いるのでは。SNSでは
正楽さんの訃報を受けて師匠の紙切り作品がどんどんあがってきて、注文したときの世間や寄席のようす、お囃子さんが選んだ曲、何より師匠の姿や口調の再現などを皆さんそれぞれするものだから、ずっと見続けいいねしてしまう。「月見」や「花火」などのお題でも紙の四角を存分に使って風景に仕上げてしまって、その切り抜いたところが活版印刷の白と同じで白が黒をひっぱっているというか黒が白をひっぱっているというか、なにもない感じがしないんだよね。
切れないものはない、切らないものはなかった師匠ですが、だいぶ前、鈴本でだったと思います。「乃木坂46」(だったかな?)のお題に一瞬たじろぎ「ちょっと時間がかかりますよ」。まさか頭数分切るのかなと思いきやそうではなくて、やはり四角いっぱいの、まったく想定外の群像風景だった。客席からおぉ〜と声と拍手。あれももう一度見てみたい。どこかに上がってこないかな。